小さな虫と害虫
大田区・K様邸・害獣駆除+ノミ
この2~3日は急に寒くなってきましたね。
案の定、いつものように「小動物」仕事の相談が急増してまいりましたね(;・∀・)
長きにわたる「住宅事情」や「人口推移」、ひいてはこれらを踏まえた「環境変化」が、
大きく変わるまではこうした相談依頼の変化はそうそう変わらないと思われますね。
今回紹介のお仕事はまあ~「痛い」というか「痒い」思いに苦しんだ案件なので特に記憶深いものがあります。
そもそもご主人よりハクビシンらしき徘徊音で伺いました。
築100年近い建物は重厚で素敵なたたずまいですが、我々の仕事目線ではスキマは多数・・・
縁の下にはこのように塩ビの網は設置してありますがめくれや破れも多数・・・
浴室の天井裏には当然のようにハクビシンらしき足跡も多数点在しておりますし・・・
☝この辺りに出入りしているらしい?とはご主人の言葉です。
確かにスキマは出入り可能範囲だし周辺に足跡も点在付着・・・
まずはこの辺りを封鎖してから浴室~天井裏へ殺菌・殺虫・忌避材等を散布しました。
幸いにその後「徘徊音」が聞かれなくなったらしく、ゆっくりと縁の下にグルリとステンレス金網を装着工事。
今年も暑く外部仕事はかなりしんどかったので仕事ペースはどうしても遅めのペースはゴメンナサイでした。
そして縁の下の金網張りを夢中で終えて「やれやれ・・」気分での帰宅時、
「どうも蚊に刺されたかな?」足回りが酷い痒みで嫌な(-_-;)予感・・・・
帰宅後みるみるうちに赤い発疹が下半身中心にビッシリ!(´;ω;`)ウゥゥ
経験したものは分かる・・・・(これはノミ被害じゃないの・・・)
数えて全身60か所に及ぶ刺され跡はその後一週間余り、耐え難い痒みとなり私を苦しめたのであります。
直ちにご主人に相談して急遽「ノミ駆除」を実施させて頂くことに・・・
暑いのに全身「不織布」のスーツに身を包みの作業はまあ~しんどかったのですよ(^_^;)
軒下付近の外周に粉剤を散布しました。
この時も白い不織布に「ピョンピョン」と飛びつく「ノミ」を何匹か確認が出来ました。(コワ~・・)
こうした作業を10日ほど空けて二度行い殆ど姿を見かけなくなりました。
しかし化膿した大きな咬傷跡は足首回りに今もその時の痒みを思い出させます・・・
なぜかご主人は殆ど被害なし・・・
お庭には長時間いないおかげだと思われました。
しかし本当に参りました・・・
そしてノミ駆除で時間と労力を費やしている間に
残りの侵入口からたびたびハクビシンが天井裏へ出入りしていることが判明・・・
☝の屋根段差は浴室周囲なのですが、新たな糞が見つかり再探索の上発見しました。
腕太さもないほどのスキマを無理やり覗くとやはりスキマと侵入跡がありました。
早速金属板にて封鎖してゆきます。
違い角度からも覆ってゆきます。
この後天井裏の再消毒を実施して完工させて頂きました。
よくよく伺うとハクビシンはもちろんでしたが、
それより前に数匹の猫が頻繁にお庭を徘徊していたとのことです。
高い可能性としてはこうした猫による猫ノミ被害であったのかと思われました。
わたしの自宅周囲でもたまにではありますが猫は見かけるのでチョット「ゾッと」します(;´Д`)
対策をきちんとしている飼い猫であればあまり心配はないのですが・・・
「それが仕事」だとは言え、今年最も苦いお仕事だったかもしれませんね。
「ハチ」に刺された傷みは1~2日で消え去りますが、
「ノミ」に噛まれた痒みは1週間は続き、傷跡は数年残りますからね。
皆さんもご注意下さいませ。
ご主人様、駆除期間が長引いてしまいスミマセンでした。
今年の記憶に残るハチ駆除あれこれ①オオスズメバチの巻
今年もハチのシーズンがほぼ終わりかけていますので、
記憶に残るお仕事をレポートしたいと思います。
と言っても記憶残るのは一言でいえば苦労した仕事ばかりなんですがね。
最初はやはりコレですかね・・ちょっと古いですが昨年末12月に近所の神社で依頼されたオオスズメバチです。
まさか12月にハチの依頼があるとは思いませんでした。
ただこの格好でもたいして暑くないのだけは助かります。
この辺りで人が刺されたと言いますがさすがに殆どハチは飛んでいないので探索が必要でした。
どうもこの辺りと思われる箇所に薬剤を注入して確かめます。
デカいオオスズメバチがダラダラと出てきました。
やっぱりこの付近に土中に栄巣があると思われます。(面倒くさいなあ・・・)
ヒイヒイいいながら掘削をして奥を覗くとぽつりぽつりとオオスズメの姿は見かけますが、
栄巣本体はまだまだ奥なのでしょうか?
ヒイヒイゼイゼイ、やっと栄巣の一部が露出してきましたよお~(;^_^A
チョットコワ~
さらに掘削と薬剤注入を重ねてゆきます。
やっと全体像が出てきました~
6階建ての大型マンションと言ったところですね。
この時採取したオオスズメバチの女王を含んだアルコール標本は総勢20匹ほど戦勝品として今も飾っています。
親指大のオオスズメバチはやはり我々でも緊張感が走る駆除ですね。
意外とアシナガバチなどは安心と油断からでしょうね(-_-;)・・・
たまに刺されてしまうのはとても自慢にはなりません・・・
他のハチレポートはまたの機会に・・・
日の出町・S様邸・白蟻・キクイムシ防除
久しぶりに地元の工務店様のお仕事です。
しかもたまには白蟻防除工事のレポートもしたいと思います。
床下の低さも久しぶりで参りました・・・(;’∀’)あと2㎝、いや1㎝低ければどうしていたことか・・・
こちらは床下「根太」材の一部がキクイムシに食害されている為、
木部用には「キシラモン3W」を使用します。
床下ではキクイムシ食害部に燻蒸効果を施す為、幾つか道具を持ち込まなくてはなりません。
養生したはいいですが(これが本当に低い床下なんですよねえ・・・( ノД`)シクシク…)
一年前(怪我の治療期間)では考えられなかった仕事です。
くれぐれも自分の身体に問いかけながらの作業です。
キクイムシの加害は白蟻ほど重症にはならないようですが、☝のように木材の表面を剥がすように移動したり、
幾つもの小さな穴から侵入し粉末状の糞を外部に落とすので、
特にフローリングや家具類など室内側で加害されると見栄えなどの財産価値に影響を及ぼします。
構造上の強度に多大な影響を与えるようなキクイムシの加害現場に遭遇したことはないですがね。
こうして表面にシロアリの木部処理を兼ねて十分散布した後、
穴の一つ一つにノズルで薬剤を注入してゆきます。
薬剤を散布・注入した後に「燻蒸効果」を兼ねてビニールをタッカーで止めてラッピングをします。
↓も同様の作業箇所です。
長時間に及ぶこうした作業の連続はかなり身体に堪えました。
余談ですが本当にここまで回復するとは思いませんでしたからね。
ゆっくりでも以前と同じ仕事が出来ることへの感謝の念は、
作業中でもこみ上げるものがありました。
ただ筋肉通などの疲労回復は2年前とは全く違ってしまいましたが・・😢
このラッピングも数か月後にいったん剥がして確認に来る必要があります。
そしてその時点での効果確認と再処置を繰り返さねばなりません。
こちらの御宅は床下に調湿マットが敷き詰めてあるため、
直接の土壌散布は避けることにします。
したがって☝のようにマットをめくり、また少々移動しながら、
「基礎沿い」(特に白蟻が昇って来易い場所)へ直接散布することにします。
それにしてもこうしたお仕事がいつまで出来ますことやら・・・
身体が何とか復旧すると思ったら、今度は「コロナウイルス猛威」で外出規制ですからね。
「普通」が崩壊するのはとても容易いこと・・・
そしてその「普通」が一日でも続くことは当たり前ではなくとても「幸運」で、
いちばん有難いことだと痛感せずにはいられません。