しろあり
最近の害獣・害虫調査・y様邸・u様邸他
暖冬というワードが決まり文句のように、
もはや「東京」には「寒い冬」は縁が無くなったものか?と忘れかけておりました。
ところがこの冬の寒いこと寒いこと・・・・( ノД`)
全く燃料代や材料費の値上がり高騰も併せてキツーイ厳冬でありますね。
しかしわたくしに限っては数年来苦しんでおります「腰痛」や「肘痛」が思いのほかこの冬は軽く、
それだけでも有難い「冬」なのかもしれません。
そうした「気候」や「生物」相手の仕事なもんで、
仕事の浮き沈みやデコボコはしかたのないところ・・・・
それよりも四六時中「痛み」との闘いは心身の全てを消耗してしゆく一方ですからね。
酷暑もイヤですけれど、今は寒さに打ち勝つ抵抗力を培いつつ過ごしたいものです。
前置き長くなりましたが今日は年末年始の調査案件をいくつかレポートです。
最初は八王子のY様邸・・・
こちらは以前から他業者に数年間「駆除管理」を任せてきたのですが、
どうも改善が一向にみられないとのことでご縁があったご依頼者様です。
さすがに数年間に渡り駆除し続けたとあってか、
複雑な建物でも主要な箇所は殆ど「着手・封鎖完工済み」です。
要は「死角」を発見封鎖することが私どもの「使命」・・・(;^_^A
これはかなり重い「使命」でもあるので複雑な心境ですね。
さて天井裏数か所を拝見してみると・・・
他業者の設置した「無毒餌」や空間を封鎖するために丸めた「金網」の挿入箇所などが確認出来ます。
これは増築した「ユニットバス」の天井裏ですがかなりネズミの糞尿でよごれていますね。
集中した糞尿が散見出来ますがトラップは一枚も敷設してこなかったとのこと・・・
業者ごとでやり方が異なりますのでこの点は追跡・解明共に不要でしょう・・・
年末の押し迫った時期の夕方近くでもあったのでジックリと拝見出来ませんでしたが、
「掴み」は出来るので年明けのプラン提示を考えます。
増築の浴室下は昔「浄化槽」だったことや、
建物自体が川沿いの「盛り土」の上に建てられたなど、
どうも床下経路は手を付けにくい「死角」が存在しそうという予想だけは匂います・・(-_-;)
この浴室の外側の基礎からこんな☝箇所を発見・・・
どうやらガス管が床下に挿入されています。
このあとこの基礎沿いを掘り返すことになるのですが、
「ヤッパリ・・・・(-_-;)」というようなスゴイ状態が露出されます。
その報告はまた次回に・・・
続いてはu様邸に伺いました。
どうも見える居住空間にシロアリの被害が拡大してきたらしいとのこと。
☝は和室の雨戸枠下ですね。
例外なく自然の芸術品のようにきれいに繊維だけ残して食べていますね。
床下の落ちている「木っ端くず」も見た目はこんなでも力強く握るとこんなもんです
もっとも幸いこの程度で家屋の構造材にまでは被害に及んでいない方も多いのですけど・・・
それでもやはりこれくらいの床下被害が発見されました☝
ドライバーがグサリ!てなものです。
この後ドライバーでザクザクと状態確認をしているとついに貫通してしまい、
外部の景色が覗けてしまいました。☝
ネズミでも侵入されても困るのでとりあえず穴には床下の石を置いておきましたが・・・
聴けば数十年と「防蟻処理」は皆無とのこと・・・
これくらいならまだ軽傷かもしれませんね。
そしては増築部範囲を通気口より覗いてみると・・・・
先にある「床束」に「蟻道」らしき存在があるように見えますが・・・・?
少しアップで撮影してみましょう(;^_^A
するとやっぱりです・・・
角度は同じですがもう間違いなくシロアリの「蟻道」でしょうね。
この先はこのままだと侵入確認不可ですので被害詳細は分かりません、残念ながら。
こちらのお客様は今月内に駆除消毒に入らせて頂くことになりました。
真に有難いことです。
よろしくお願い申し上げます。
神奈川県・Y様邸・白蟻防除工事
今回は久しぶりに白蟻の恐ろしさたるものに「恐怖感」を痛感した案件の紹介です。
神奈川県は海、山と水源、水域が多い為か?床下の多湿を非常に感じる地域でもありました。
以前から白蟻やカビ、腐朽菌等々・・・床下環境はどうしても「他より悪いな」と感じてきました。
やはり皆さんも数年に一度は「業者」に調査・確認くらいはお願いして頂きたいと切に願います。
殆どが「無料」のはずですので。
早速、衝撃の調査映像を・・・
いつものように点検口から侵入しますが、
点検口を開けてあきれる・・・両隅にまっすぐ上がる蟻道二つ見えますね・・・(-_-;)
潜ってまだ2mあまりで白蟻のこの「食べっぷり」ですよ☝
太い蟻道が何本も発生しています。
この時点でその奥を想像してしまいますよね(;´Д`)
その反対側の大引きは早速この状態です。
まだまだ序の口!なんのなんの!だったのです。
覚悟してドンドンその奥に進みます・・・
一見、表面的には問題なさそうな大引きでもドライバーがグサグサと貫通です。
他の大引きもこの通り・・・☝
断熱材も湿気を吸収してだいぶカビているようです。
そして重症の部屋奥に進みました。
同じように一本ドライバーを突き刺します。
もちろん根本まで貫通しますね。
もう驚いてはいられません((´∀`))
バリバリとむしり取ってゆきます。
ここまできたら工務店や大工に部材交換などをお伝するのに確認しなければなりません。
このように芯まで食害は進行していました。
部分補強では強度の維持が出来ないことが確認出来ます。
また左右にもむしり取ってゆきます。
結局のところ丸々一本を差し替えるのが最良ではないか?と被害進行度が明瞭になります。
よく見るとこの画面視界にも所処に蟻道が無数にみられるのが分かるでしょうか?
土壌も真っ黒なのは湿気を多く吸収している証拠です。
こちらはこの後でしっかりと部材交換や補強をし駆除作業と湿気対策作業も実施され、
見違えるような床下環境に変わったことは言うまでもありません。
優良業者の目利きは難しいかもしれませんが、
ご縁などを大事にされてぜひ定期的な調査だけでもされて下さいね。
何もなければ無いでそれでよいのですから・・・
日の出町・S様邸・白蟻・キクイムシ防除
久しぶりに地元の工務店様のお仕事です。
しかもたまには白蟻防除工事のレポートもしたいと思います。
床下の低さも久しぶりで参りました・・・(;’∀’)あと2㎝、いや1㎝低ければどうしていたことか・・・
こちらは床下「根太」材の一部がキクイムシに食害されている為、
木部用には「キシラモン3W」を使用します。
床下ではキクイムシ食害部に燻蒸効果を施す為、幾つか道具を持ち込まなくてはなりません。
養生したはいいですが(これが本当に低い床下なんですよねえ・・・( ノД`)シクシク…)
一年前(怪我の治療期間)では考えられなかった仕事です。
くれぐれも自分の身体に問いかけながらの作業です。
キクイムシの加害は白蟻ほど重症にはならないようですが、☝のように木材の表面を剥がすように移動したり、
幾つもの小さな穴から侵入し粉末状の糞を外部に落とすので、
特にフローリングや家具類など室内側で加害されると見栄えなどの財産価値に影響を及ぼします。
構造上の強度に多大な影響を与えるようなキクイムシの加害現場に遭遇したことはないですがね。
こうして表面にシロアリの木部処理を兼ねて十分散布した後、
穴の一つ一つにノズルで薬剤を注入してゆきます。
薬剤を散布・注入した後に「燻蒸効果」を兼ねてビニールをタッカーで止めてラッピングをします。
↓も同様の作業箇所です。
長時間に及ぶこうした作業の連続はかなり身体に堪えました。
余談ですが本当にここまで回復するとは思いませんでしたからね。
ゆっくりでも以前と同じ仕事が出来ることへの感謝の念は、
作業中でもこみ上げるものがありました。
ただ筋肉通などの疲労回復は2年前とは全く違ってしまいましたが・・😢
このラッピングも数か月後にいったん剥がして確認に来る必要があります。
そしてその時点での効果確認と再処置を繰り返さねばなりません。
こちらの御宅は床下に調湿マットが敷き詰めてあるため、
直接の土壌散布は避けることにします。
したがって☝のようにマットをめくり、また少々移動しながら、
「基礎沿い」(特に白蟻が昇って来易い場所)へ直接散布することにします。
それにしてもこうしたお仕事がいつまで出来ますことやら・・・
身体が何とか復旧すると思ったら、今度は「コロナウイルス猛威」で外出規制ですからね。
「普通」が崩壊するのはとても容易いこと・・・
そしてその「普通」が一日でも続くことは当たり前ではなくとても「幸運」で、
いちばん有難いことだと痛感せずにはいられません。