Monthly Archives: 12月 2017
昭和ひとけた京育ち・切り絵のすばらしさを貴方に
私の好きな漫画作家に「木村仁」(木村祥刀)という方がいます。
余り有名ではないかもしれませんが、とにかく私はその方の優しく美しい筆致が大好きです。
私が木村仁氏の存在を知ったのは何とお恥ずかしながら成人漫画なのですが、
なぜか全く絵がいやらしくない!というか美しいんですよね・・・
逆に全く性的興奮などもよおさないその筆致は芸術的ですらあるようでしたから。
どうして調べてみるとなるほど木村氏は昭和30~40年代は少女漫画の旗手だったようでした。
どうりで成人漫画でもその女性を描く筆致はどこか子供への優しさを秘めていた訳です。
その後一層調べていくと木村氏が「昭和ひとけた京育ち」という、
昭和を舞台にした子供文化を一連のシリーズとして版画という題材をもって発表していたことも知りました。
ホームページで拝見したその版画の素晴らしいことと言ったらもう筆舌に尽くしがたいものがあったのです。
その版画の幾つかを探して探してやっと入手することが出来ました。👇
どうですか?好き嫌いもあるとは思いますが、画面の隅々まで手抜きのない「生き生きとした」画風。
まさに一瞬を版画にココまで出来るのか!?と思いましたね。
これは「はじめに」という題材のようです。
ずっと眺めていればいるほど「温かく・懐かしく」なってきませんか?
「何してんの?」と画面の子供に声を掛けてあげたくなりますねえ・・・
同封されていた説明書です
木村氏の「人となり」が伝わるような文面ですね。
少しアップでご覧ください!(^^)!
木村氏は必ず動物も一緒に描いていますが、それだけ子供の日常と動物は切り離せないものだったのでしょう。
犬の背中が素晴らしい!気持ちよさそうな猫の寝顔も素晴らしい!ですね。
もう1枚👇
これはまさに京都の夕景かもしれません。
「友禅染」という題名の版画です。
愛おしい三姉妹の後ろ姿と、やはりこれも犬の後ろ姿が何とも・・・
人間の生活とどれだけ一体だったかを物語るような「後ろ姿」とは思いませんか?
チョットボケちゃいましたけどアップで。
それと👇は同封の説明書です。
文章を噛みしめてまた画面に目を移すと、
「この一瞬の時代にタイムスリップしたいなあ・・・」と思わずにはいられません。
また画面の三姉妹に「危ないからもうそろそろ帰った方がいいよ」と声を掛けてみたくなります。
でもこの頃は子どもの危険も断然少なくてのびのび過ごせたでしょうから、
それも余計な心配だったのかもしれませんね。(^_^;)
漫画も含めて木村氏の描いた資料をこれからもじっくりと収集していきたいと思いますので、
まとまったらまた公開させて頂きますね。
あきる野市・Aアパート・害獣対策③
管理させて頂いているあきる野市のAアパート様の少々気の重い仕事も、
年内に終えなければと本日着手しました。
コチラは空き家のアパート二棟なのですが、天井裏が辟易するほどすさまさ・・・
忙しくとも年内に断熱材を撤去しなければ今年の仕事は終えられません・・・(~_~;)
ということで重い気持ちを奮い立たせて作業開始・・・!
ココから天井裏へレッツゴー~・・・・(^^ゞ
何度見てもおぞましい・・と言いますか、どうすればここまで荒らされるのか・・・不思議です。
さぞかし多数のネズミが長きに渡り繁栄していたと思いますが、
同時にその下で生活していた入居者の方にもお気持ちをお聞きしてみたくもなるというもの・・・
また我々が関与し始めた時点でたぶん既にネズミの多くが一掃されていたであろうことが幸いです。
この状況で現在進行形であったならばさぞかし煩わしい作業が多く付随していたでしょう・・・
この通り断熱材をめくるとその下からもバラバラとネズミ糞が零れ落ち散乱数は計り知れません。
また劣化断熱材もボロキレのようにほつれてしまいます。
これでは最後に掃除機で吸引したくともまずはコマ切れな断熱材をきれいに掃除してからでないと、
掃除機も詰まってしまうかもしれません・・・(´;ω;`)ウッ…
前回相当時間をかけて殺虫・殺菌・消臭をかけたとは言え何とも感覚的に「かゆく」なってくるような気がしますね。
70ℓのビニール袋に三枚をギュウ詰めにして搬出していきます。☝
外はうすら寒いのに既にツナギの下は汗ビッショリですよ~
しかしスゴイ~状態です。
天井裏全体の辺り一面がネズミの栄巣になってまるでネズミの大海原のよう・・・
年にに1件あるかないかの案件状態と言っても過言ではありませんが・・・
本当にこうした荒れ尽くされてしまう案件は「賃貸」物件に多くなってきたのは時代の反映でしょうか?・・・
あと個人宅では明らかに住宅を管理しきれないご高齢者のお宅ですよね。
後は来年の年明け作業まで一旦生息確認も含めてエサと粘着シートを敷設様子を見ることにしましょう。
年始は細かな糞を撤去して新品の断熱材を敷設する作業が待ってま~す。(^_^;)
これだけ搬出しました~(*^^)v
きれいになって(まだ道半ばですが)本当に気持ちが良いものです。
昭島市・S様邸・床下白蟻調査
突然ですが白蟻って寒くても最低限の活動はしているんですよ。
みなさんシロアリは暖かい時期だけのモノと思っている方が多いのですが。
一般には5℃を下ると「休眠」といってじっとしたまま動かなくなると言われています。
ですから逆に5℃から気温が上がるにつれて活発に動くということです。
25℃~35℃くらいが一番活発じゃなかったでしょうか!?・・・
ですからこのうすら寒い時期でも「シロアリ調査依頼」はちっとも不思議ではありません。
今回はH工務店様の昭島市のお客様宅へ白蟻調査へ伺ってみました。
まずは早速室内で発見されたシロアリ被害を拝見させて頂きました。
リビングの柱がこの通りにポツポツと穴だらけになっています。
どうやら芯の方は殆ど支障がないようですね。(◎_◎;)
この被害も発見して少々お時間が経過しているそうです。
床下へ潜ってみましょう。
たいした被害が無ければ良いのですが・・・
ありましたねえ・・・(゚Д゚;)
丁度柱に表出してきた被害の真下辺りです。
蟻道は乾燥しているので現在は生息していないようですが太い蟻道です☝
その周辺にはアチコチに蟻道が発見で発見出来ました。
しかし基礎に蟻道が全くありません?・・・
土台のスキマ辺りからモゾモゾ発生しているのがコチラの特徴のようです。
ご主人によると屋外側の基礎に幾つか蟻道があったことがあるとのこと・・
珍しい「外蟻道」による家屋侵入だったのでしょうが、残念ながら今は消されてしまい確認出来ませんでした。
またコチラにはクリアしないといけない問題が確認出来ました。
これです👇
ココから先にはいけません・・・(・・;)
この基礎開口(人通口)を切開拡張するか、床を開口して点検口を作成するしかありません。
手差しカメラで中の状況を撮影しますが所詮目の前しか写せませんよね・・・👇
ところがまたもや不審な問題が眼中に入ってきました・・・
何ともはや不思議な土壌の穴が?・・・陥没したかのような割と深い穴のようです・・・
小型犬なら難なく奥まで侵入出来そうな空間です。
数年に一度このような穴に遭遇することがありますがやはり私にはその原因は測りかねます・・・(~_~;)
基礎の開口と併せてこの土壌の処理についても工務店様とお客様間で御相談が必要だと思われますね。
普段目に触れない、触れられない場所だけに、
不測の事態」や「想定外」な事象に遭遇することは止むを得ないのかもしれませんね・・・・