Monthly Archives: 11月 2018
国分寺市・テナント・ネズミ対策調査
毎度のことですが「店舗」や「共同住宅」などの複雑な構造体の上、
たいていのご依頼は径年数を経ている為に精度の高い対策が困難なことがほとんど。
ですから封鎖対策はせずに「対処療法的」な対策で済ませることが多いものです。
「対処療法」というのはいわゆる「ネズミ」が騒ぎ出した時点で集中的に「捕獲」をするというもの。
それをその都度何度か繰り返すということです。
封鎖は割愛するのでいつ再発するかは誰にも何とも言えません。
今回のテナントも以前からその集中捕獲をしていました。
約一か月間で天井裏や床下で合計10匹近くの大小のクマネズミを捕獲。
たまたま雨漏れ等も発見の為、外壁塗装をすることが決定し、
どうせなら外壁回りのスキマも封鎖を望むというオーナー様のご意向により、
我々の作業と相成ったわけなのです。
早速改めて調査しましたが、予想通りの一筋縄ではいかない様子・・・・
足場を設置されている間に早速屋根回りをと・・・・(^_^;)
この屋根、この錆びた波板が問題のようです。
細部を確認してみますが・・・
ビスで止まっておらず簡単にめくれて壁内部がモロダシです・・・
このめくった波離してしてみてもこの通り・・・
固定されていないので浮いてしまっているのでいつでも出入りOKといったところか・・
屋根回りにはほかにもこんなところとか↓
ちょっとした場所ですが下からでは死角で見えにくい場所だと思います。
しかし確実に天井裏に通じている場所に違いありません。
さて下の降りての調査開始。
下は何事もないかのようなエアコンダクトですが、ビスが外れているためカバーを外すと・・・
いやな予感は的中しましたね。↓
わかるでしょうか?
エアコンダクトが壁に通されていますが穴の遊び部分(スキマ)が埋められていません。
そこから難なくネズミが壁内部へ侵入することは珍しくありません。
足元の何気ない物陰をよく確認してみます。
これはおそらく床下的な空間に通じていると思われます。
古い建物の空間はこのように推測で判断していかざるを得ない箇所が多いのが特徴。
しかし十中八九、奥は侵入経路になっていることは間違いないでしょう。
あった、あった・・・デカい穴がありました・・・
穴の奥に構造材(木材)が覗いていますから間違いなく壁内の空間に違いないですね。
こうした何気ない部材の傷みのスキマからも侵入は可能かもしれません。
しかしこの建物の根本的な問題はこれら小さい箇所ではないのかもしれません。
一見、建物のひび割れのように見えますがそうではありません。
実は隣接している二つの建物を接続(リフォームといえなくもない)した際のスキマなのです。
反対側の店舗正面からは板金で目隠ししている為にきれいにつながっているように見えます。
しかし裏に回ればこの通り実は接続しておらず、
しかも外装部材がはがれて内部が露出・・・
この間から自由に上下左右に出入りもしていてもおかしくない・・・^^;
全体像はこうなカンジです↓
その下端からはこんな感じで配管が露出していますから、
その配管元もおそらく大きな穴があると思われますね。
配管伝いにネズミが出入りは容易に察しがつきます。
結局そのほかにも大小20前後の侵入経路と思われる空間やスキマが発見。
これから順次封鎖と相成りました。
あとは床下の配管関係がノータッチの為グレーゾーンは残っており、
どこまで封鎖の効果が出るかは少々の時間の経過を待つしかありませんが・・・
スムーズ、簡単に済むような駆除は一つもないといっても過言ではありませんね。
羽村市・S様邸・ハクビシン対策工事
今回は地元に近い羽村市でのハクビシン対策です。
最初に蛇足ですが今回当方に依頼していただいたキッカケを「お勉強」としてご紹介します。
事の始まりはどこもそうですが、「天井裏でのものすごい異音」でドキモを抜かれます。
こちらのご高齢のご婦人も同様。
恐怖感に駆られて急いでネット検索にて電話~調査~お見積りと相成りました。
そこまでは良かった・・・のですが・・・
提示された見積もり予算がなんと数百万円だと。
とにかく恐怖感に駆られるご婦人は「疑う余地」も「立ち止まる余地」もなく、
「そうか・・・そのくらいかかっても仕方がないんだ・・・」と思われたとのこと。
しかし同居の息子さんが立ち止まり、急ぎキャンセルの上で市役所に相談。
そして役所から当方を紹介されて赴きました。
これが調査して驚きというかどうしても数百万には届かないのです。(^_^;)
結局私が提示させて頂いた「お見積り金額」はそのたった1割程度・・・
現実にあったことなのでご紹介させて頂きました。
すぐに訪問されたその業者は名前だけは聞いたことのありホームページもぞのけます。
決して「〇欺」とまでは申しません。
私どもについてもそうですがその場で決定されることはないと思っています。
私が帰って相談者様お独りになった時、冷静になって納得することが大切です。
その場で契約書に捺印、サインをされてもそれが本当に「理解・納得」したとは限りません。
さてこちらはそうした経緯もありましたが先に従業員が「追い出し」確認や「糞清掃」など、
所定事項を終えた上での私の封鎖工事の段階になりました。
築年数は経っていますが趣のある素敵な日本風の建物です。
屋根回りから封鎖していきます。
瓦屋根の典型的なスキマですね。
複雑な穴回りに沿って金網を設置してから大目にコーキング接着し固定します。
一見小さなスキマですが侮れない穴です。
これでハクビシンはゆうゆう天井裏へ侵入、ネズミならなおさらです。
そしてこうした屋根回りのスキマを合計6か所封鎖したのでした。
こちらは金属板との併用にて封鎖。
次は下回りに着手します。
コレ↓なんだかわかりませんね?これだけでは・・・
縁の下に出入りするために設置してあった木製のフタです。
幅の広い格子だけで、しかも簡単に脱着できてしまう為に金網設置の後、
簡単な鍵を取り付けます。
ちょうどそのフタ脇にステンレス製のか金網を取り付けています。↓
そして完成したものを束柱と脱着式に固定するとこうなりました。↓
こうしておけば簡単に外れることもないでしょう。
こうしておかないと簡単に枠が外れて小動物が床下へ侵入~ひいては天井裏で悪さ・・・です。
後は各部の基礎通気口を十数か所「金網封鎖」して完了となりました。
S様大変ありがとうございました。
秋の駆除あれこれ~世田谷松原S様宅②
前回に引き続き「世田谷・S様」宅のネズミ駆除対策です。
今回はまず天井裏に粘着シートを設置することから開始しました。
周囲のごみや糞をさっと清掃します。
1階の天井裏は狭くてとてもとても周辺しかなかなか清掃は出来ません。
浴室のユニットバスなどの天井裏ですと、
暖かいために好んでネズミが集まるので糞の多くを清掃するには楽だったりもします。
しばらく定期管理で通いますので「粘着シート」も最後に設置しておきます。
こちらは断熱材が敷設してある範囲にシートを設置しました。
来週以降の確認が楽しみです。
さて外回りはというと?・・・
このパイプスペースのドアがずっと開けっ放しのようでした。
絶対にここが真っ先に怪しいですね。
だって内部はこんな感じですよ・・(^^ゞ
内部周囲にグルリと空間があり上下どこへでも登れてしまうようです。
たとえドアは閉まっていてもこの「換気口」からでもすいすい入れてしまいますね。
どう見てもこのパイプスペースがメイン侵入経路のように思われます。
その結果はこのしゅうへんを封鎖した後にはっきりすることでしょう。
問題の換気口をステンレス金網にて封鎖してしまいます。
こんな感じですが、これが計3か所も存在していました。
他にも「疑わしきは・・・」の鉄則にて断定できずとも怪しい箇所は金網を設置してしまいます。
こういった奥が見えない「配管口」はフタをしておくに越したことはありませんね。
仕事柄「猜疑心」が強くなってしまうのかもしれません・・・・(・・;)
これだってどうなっているやらわからないもんなあ・・・・てなカンジです。
この高所の二か所は大変だった・・・(-_-;)
しかし結局こちらはその後「捕獲」もなく、一番の悩みであった「室内徘徊」」はもちろん、
物音も止みその後無事に事なきを得たのでした。
めでたしメデタシ・・・