最近の害獣・害虫調査あれこれ

今週もどうやらずっと雨天が続くようで本当に今年の後半はスッキリ晴天が少ないですね。

屋根回りのお仕事が幾つか控えている私にとっても「恨めしく」もあります。

一日で寒暖差が10以上なんて最近ザラなので、体調崩す方も多いようです。

お互いに御身体をご自愛しましょう(#^.^#)

歳を重ねると風邪一つとっても本当に完治がかかりますよ~

 

最近頂いた調査依頼のうち幾つかをレポートしたいと思います。

最初は川崎市のS様邸でのネズミ駆除調査。

聞くところによると依頼者様の裏のお宅では、

何でもご家族自身の手で100匹近く捕獲し、超音波でやっと来なくなったとか!?・・・

(後で聞きましたがどうやらまた再侵入が始まった様子とのこと・・・)

ご主人に案内されて見回してみます。

ご主人曰く「ココが一場怪しい!」と力説。

この部分は東西に増築した範囲で、

どうも基礎で全て囲まれているわけでなく、いわば「半分は浮いている」状態。

ココから中を覗いてみると・・・

ご覧のように「床下丸見え」ですねえ・・・(;”∀”)

古い基礎(右側)の通気口が壊れているとか、床組の接続箇所にスキマがあるようにも見えます。

この奥の「ドン付き」の部分を反対側に回って確認してみました。☟

こちら側は茶色の板金で覆われてはいました。が・・・よく見ると・・・(◎_◎;)☟

これって「自然発生」?と疑えるような手のひら程度のスキマが・・・

ほぼ間違いなくネズミが掘削したものと見て間違いないでしょう・・・(^^ゞ

当然「今更・・」なんですが床下にネズミ糞もありました。☟

通気口もやはりこのように・・・☟

大きく隅が空いていますが格子自体も劣化でボロボロのようです。

他にも「戸袋」だとかも怪しい個所が幾つかありましたね。

ご主人様によると「天井裏」での騒ぎは殆ど感じたことが無いとのことですが果たしてどうなのか?

そんなわけありませんよねえ(-_-;)・・・

糞尿の証拠は断続的なネズミの徘徊の証拠ではないですか・・・

この写真を見てビックリするご主人様に私が( ゚Д゚)!です。

居住空間に出入りが無いだけ幸いというもの・・・どうか早めのご決断を・・・・

 

次も川崎市のご依頼者様でした。

こちら様はお悩みと言っても、現在「何らかの害獣侵入」で悩まされているのではなく、

近所に「空き家」やいわゆる「ゴミ屋敷」的な建物が増えている為の、

「万が一の為の事前対策」とのこと。

最近は「外来生物の被害」やら「空き家」、

「ゴミ屋敷」などの社会問題がやや扇情的に報道されることも多く、

こうした「不安」で煽られる方が増えるのも自然かもしれません。

指摘される近所の「お屋敷」を拝見すると、黙って頷くしかない趣とたたずまいです・・・(*_*;

「社会の時代背景をモロに受ける仕事だなあ・・・」と日々痛快する次第です。

さて早速外周や天井裏を拝見・・・

以前「鳥の巣」を作られたという「戸袋」には「戸出し口」にガムテープが張られていました。

ネズミやハクビシンの侵入ならいつもように内部に「金属板」を加工し封鎖です。

が「鳥の巣」やら「蜂の巣」も予防するのであれば「開閉式」のフタを取り付ける策に変更です。

同様の戸袋が10か所もあるのでちょっと大変かな?

また天井裏はというと・・・

埃の堆積以外は「糞尿」た「足跡」など全く異変もありません。

ある意味キレイなもんです。(#^^#)

40年も経過する建物への建築屋様の愛情を久しぶりに感じました。

建築業界の片隅で長年生きていて「作り手」の「魂」や「心」を純粋に感じられることはそう多くはありません。

とは言えこれから先の「家の保全」を考えると手を入れた方が良い個所はあるもの・・・

天井裏の正面に八の字に見える「換気口」・・・見た目は破損はありませんでした。

しかし手で触れてみると薄いアルミ板はもう劣化が進みパリパリです。

これは近い将来簡単に破れて開口されるのは確実・・・

鳥獣の侵入を防ぐのなら今のうちに補強されることをお勧めしました。

今後こうした「事前対策的」なお仕事も増える事でしょう・・(;^_^A