2022年・新年「映画鑑賞日記」②

引き続き新年にバタバタと視聴してきました娯楽映画をご紹介しま~す。

こんなにまとめて洋画を楽しめるのも次はいつになりますことやら・・・

実年齢と残りの人生を考えるとブルーレイやDVDで良いので、

年間50本くらいは視聴したいものです。

私が中高生の時代は毎週「名画座」にスクリーンで、そしてTVでほぼ毎日「〇〇ロードショー」。

おかげで現在の映画(特に洋画)体験が蓄積されてこれたんですね。

感受性豊かな時期に「音楽」や「映像」のシャワーを経験出来るということは幸せなことでした。

それがなければお金もかからずアッサリとそれはそれでよい人生だったか分かりません・・・(;^_^A

 

①「俺たちに明日はない」

☝コレ、大好きな作品なんです

特に野沢那智のウォーレンビーティー清々しさと若きフェイダナウェイの美しさだけで成立する名画。

アメリカンニューシネマはどれも大好きなんですが、

一見明るく無軌道でもどこか夢を諦めきれない苦悩併せ持つ若者たち・・・

そして当然の帰結としての無残すぎる最期・・・

歪んだ矛盾だらけの現実では善悪のモラルなど「生のエネルギー」開放するには無力なのだろうか?

当時若者に絶大な支援を受けたのもうなずけます。

半世紀経た今の時代も全く変わりないですね・・・

 

②「恐怖のメロディー」

こうしたサイコサスペンスは視るのも珍しいのですが、

この50年前はこうした作品自体が珍しかったんだと思うと、

当時からのアメリカ社会の歪みとか、初監督したクリントイーストウッドの先見の明を感じますね。

90年代以降はサイコサスペンスは一つのジャンルとして確立した感もあり、

今でも無数の作品が作られていますが、

70年代初期まではたぶんサスペンスの王様「ヒッチコック」ありきのジャンルだったと思います。

女性ストーカーものの先駆として面白く視聴出来ましたが、

唯一後半のダラダラしたラブシーンは緊張感を削がれて残念かな?

 

③「黄金の七人」

これもお気に入りの一本で何回も観てきましたね。

60年代後半~70年代前半はいわゆる「スパイもの」、「泥棒もの」が流行っていたようで、

その中の傑作の一本です。

とにかく「七人の泥棒集団+美女」という設定から何からオシャレで優雅!

特にロッサナボデスタの美女がまるで峯不二子そのものなのだから・・・・

「ルパン三世」を知っている日本の我々にはス~ッと馴染めるものがあります。

それと当時をこれでもかと反映したファッションと音楽が、

犯罪ものの暗さというか陰鬱さを全て消してくれています。

オシャレ、おしゃれ、ここまで恰好よくオシャレに徹されるとコッチまで泥棒したくなります。

これはシリーズ化されましたがそれぞれの作品が楽しめます。

 

④「明日に向かって撃て」

誰もが知っている?(オジサン・オバサンだけですな)ニューシネマの一本。

先に紹介の「俺たちに明日はない」の西部劇版ともいえます。

本当に西部劇はこうして堂々とした強盗があたかも「職業」のように横行していたんだなあ・・・

驚きます・・・(;´Д`)

今のように簡単に捕まらないし、「弱肉強食」の原始的な時代でもありました。

この時代に真面目に生きていた人間の生きざまはとても「映画化」出来るモノではないのだろうか・・・

名ガンマン:サンダンスキッド=ロバートレッドフォードが恰好良すぎて、

ブッチ=ポールニューマンを喰っているいると感じるのはわたしだけでしょうか?

当時おそらくアランドロンと並ぶハンサム男優のアイコンとして存在したと思われるレッドフォード・・・

口ひげが無ければたぶん二枚目過ぎて風格が足らなかったのかもと・・・

これから数年後に作られた「新・明日にむかって撃て」も秀作なので視聴をお勧めです。

 

⑤「夕日のギャングたち」

電撃フリントことジェームスコバーンとロッドタイガーのこれまた男臭すぎる「マカロニウェスタン」。

SNSでもなかなか高評価を得ているので今回視聴の運びになりました。

「マカロニ」の父「セルジオレオーネ」の総決算的作品という触れ込みでした。

登場人物が少ないこうした男臭い映画はそれだけ人物像が深く描けるので、

キャラクターは確かに魅力的。

特にロッドタイガー演じる=ファンミランダは悪党なのに情けに熱く憎めないキャラを好演。

吹き替え版ではこうした役者を演じたら右に出るもののない「富田耕生」なんだから!

所詮娯楽映画なんだけど・・・こうした「男気」を感じさせる映画は良いなあ・・・

現実「こう生きたい」と思っても欺瞞や矛盾や権威やらに囲まれ複雑で窮屈な社会・・・

「こころの赴くまま」を貫けるスッキリ晴れ晴れとした生き方は出来ないものか・・・

人との出会いもその一つなのだ。

「危険で熱い男の友情と生きざま」を見せて頂きました。

 

⑥「ミッドナイトクロス」

ブライアンデパルマの作品を全て見ているわけではありませんが、

私はこの「ミッドナイトクロス」が一番好きです。

当時確か高校2年生だったでしょうか?

劇場での初見ではたいした印象はなかったように思います。

それが年齢と視聴回数を重ねるごとに深みが増すというか、

後味のやるせない悲劇的なラストの余韻がじっくり味わえるようになってきたのかもしれませんね。

主人公が救う直前にヒロインが・・・悲劇なのにデパルマ独特のあの映像美・・・・

陰謀災難に巻き込まれるというサスペンスは珍しくないのですが、

やはり二重、三重にも音と映像を駆使した仕掛けは今のSGと比べてどうでしょうか?

視る方の趣向と判断にお任せです。

 

この後も三本ばかり視聴が続いた冬の長期休みも今日で終わりです。

今年は映画視聴:週/1本・年間/50本以上したいですね。

明日からまた「床下」や「天井裏」への侵入作業が始まりますが宜しくお願いしま~す。

次回からは駆除調査や駆除作業レポートで~す