必殺シリーズ・最高峰!「必殺仕事屋稼業」を見よ

現在は殆ど地上波では死んでしまった「時代劇」も、「昭和」では各局を争って放送していました。

殆どの方が知っているのは「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」などの長寿番組でしょう。

そして今回紹介する「必殺シリーズ」もその一つ。

ただしその存在を知らない方もいるかもしれない「必殺仕事屋稼業」です。

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藤田まこと=中村主水が出てこない為、

「つまらないんじゃないか?」と「敬遠」している方がいるとしたら、大きな間違い!なんです。

初期作品群はどれも甲乙つけがたい「必殺シリーズ」なんですが、私見では最高傑作はコレ。

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マニアの間ではこれも「評価」や「魅力」は言い尽くされてますが・・・

①「人生」=「ギャンブル」=「裏稼業」というスリルと緊張感。

②一筋縄ではないあらゆるプロットを駆使した脚本。

③油の乗り切った「平尾昌晃」の主題歌と劇伴。

③魅力的な主人公にピタリ一体化しはまった俳優陣の名演。

何だかありきたりでスミマセン。

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特に数回に渡りシリーズ最多の出演を誇る「緒方拳」もたぶん、最も「生き生き」と演じていると思うのが、

この「知らぬ顔の半兵衛」です。

思えばこの頃の「必殺シリーズ」は、斜陽化した「映画」界から人材が多数流れ込み、

競って優れた作品を撮っていましたから当然と言えば当然ですね。

また放送コードも規制も緩かったこともあり、「あらゆる挑戦」が出来たのでしょう。

とても今では「映像化」出来ない「テーマ」や「表現」が多いのも、この頃シリーズの特徴ですね。

そう「大人」の為の時代劇ですね。

大衆の健全な時代劇とはチョット違うわけです。

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ですから初期の「必殺シリーズ」は、かなり真剣でディープなファンや研究者が沢山いるようです。

これらも必殺というか、「時代劇」研究者としては素人マニアの域をはるかに超えた方の研究書です。

中味まで紹介出来ないのがチト残念。

機会があったら「死ぬ前」に絶対見てほしいドラマの「一品」!でした。