夏休み中のシロアリ防除工事特集
今回は8月の休み中にご依頼されたシロアリ駆除を数件レポートします。
今年はおかげ様でシロアリ駆除も昨年を大きく上回る依頼件数を頂きました。
この場を借りてお礼を申し上げます。
まずは立川の賃貸空き家のシロアリ駆除です。
こちらは調査時も床高が無く、潜って調査出来ないという曰く付きの建物です。
普段と異なる方法をとらざるを得ません。
まず押入れのベニヤを開けて、少しでも床下から散布出来る範囲を増やします。
数十年一度も消毒もされておらず、基礎換気口も皆無な為にベニヤも湿気でたわんでいます。
ここからの薬剤散布で届く範囲は全体からすればわずかです。
後は☟のように床に直接孔を開けて薬剤を注するしかありません。
(一番良いのはフローリング~床板を剥いで直接土壌に散布することは言うまでもありません)
これもなかなか面倒な作業となるので、当然床下から一斉散布する方が我々の作業負担もかえって軽減されます。
しかし意外と物理的条件で床下に潜れないケースの建物は多いのが現実です。
こうした作業を40~50箇所も繰り返しながら、次は外部の壁面より薬剤を注入する作業も実施します。☟
これも本来床下に潜れれば、床下より外周回りの土台へ目視しながら薬剤散布が出来るのです。
これだけは私たちではどうにもならない急所の一点かもしれませんね(^^ゞ
次は八王子市のK様邸に伺ってのシロアリ駆除工事です。
こちらはどうやら玄関の「框」周囲に傷みを気付いて「シロアリ」の存在に気付いたようでした。
夏休み前も同様に「框」周囲がシロアリに食害されて駆除されたお客様がおられました。
シロアリの場合もやはり傾向として「被害を受け易い」「「侵入し易い」などの条件や範囲があるのです。
このようにシロアリに食害された部分は工務店様にリフォーム改修をせざるを得ず、
解体、開口されたままです。
前回のお宅同様に、玄関周囲を食害されたお宅の駆除施工でのポイントは、
床下に侵入出来ない範囲、ここでは玄関土間タイル周辺の真下の土壌です。
ここに薬剤を届かせておかないと短期間での再発の可能性が生じてしまいます。☟
実は現在もご報告書・見積もり中の「シロアリ駆除」案件の二件がやはり玄関周囲の被害が確認されています。
タイルの奥深くの土壌にはケチケチせずたっぷりと薬剤を注入することが肝心と思います。
☝のような「掘りごたつ」や玄関框裏の「土留め板」など、直接土壌と木材の接触する箇所は要注意。
このような周囲の木部・土壌にはタップリと床下からも薬剤を噴霧してやることは当然です。
シロアリ駆除と言ってもその食害被害や侵入経路などは、多くの条件に依って微妙に異なります。
であれば駆除と予防も微妙な差異は生まれるものなのです。