我が心の怪獣ガレージキット探訪記・番外編③
仕事以外の久々の記事となります。
「イノウエアーツ」の怪獣ガレージキット関係が倉庫の奥に埃をかぶっており、
なかなか御開扉がままならない為、今回も番外編として最近入手したものより興味深いキットを紹介。
前回のワンフェスからもう2か月近く経ちます。
二十代の頃は毎回5万円くらいのガレージキットを買っていたものですが、
この歳になると滅多に触手が動くことも無くなりました。
それが目ずらしく今回「衝動買い」してしまったキットがコレでした👇
何とも不可思議かつ魅力的なキットです。
「地獄」という題名は「鬼」の右手に乗っかる幼児からお分かりでしょう・・・
あの漫画家の「水木しげる」氏の漫画本からの題材のようです。
それを証拠にⒸ水木プロで版権を取っているようです。
原型は私もたまにお話を伺う「橋本智」氏。
早速中を拝見・・・・(^_^;)
箱はW35㎝×H40㎝と結構な大きさと重量です。
インストはたぶん全て橋本氏の直筆でしょう・・・
アッサリしていますがなかなか味のあるインストとなっています。
イノウエアーツのキット是全盛の頃、遥か30年くらい前は梱包なんていい加減だったのに、
今はビニール袋に入れてプチプチ緩衝材でクルクル巻いて、
オマケに最後は柔らかい紙でもくるむといった念の入れようです。
パーツもチョット手に取ってみますね。
左腕と一体化パーツとなっている幼児です。
なぜ鬼と幼児が絡んでいるのか漫画の内容は知りませんが読んでみたくなる絡みですね。
さて作品のキモの一つであろう「鬼の顔」です☝
三つの目玉はクリアパーツで再現されています。
さてそう言えば忘れてしまいましたがワンフェス現地で作者の橋本氏から聞いたところによると、
この仏像は「ナントカ」というお寺に実在するもので、
作者も鎌倉時代の高名な造型師なんだとか・・・・どうりで・・・と頷いてしまいます(^^ゞ
ザックリ「頭」と「胴体」と「足」をつなげて雰囲気を確認してみました。
結構なボリュームのベースの上に置くとこれまたかなりのボリューム・・・
全高40㎝近くにもなります(;゚Д゚)
箱状態でもかさむのに組立てるのは・・・また家族の怒号が聞こえてきそうです・・・(・_・;)
「造型」も含めてこれらは私の病気でしょうね・・・
しかしこの困った「病」のおかげで他の重い「病」にならずにいるのだ・・
と自分で言い聞かせては納得すれば良いのです。
おまけにもう一品ガレージキットではありませんが変わったモノを入手したので紹介です。
この写真のようなイラストからして魅力的な雰囲気ですが、
これは「ボナンザ」という(わたしも見たこともない)60年代の洋物TVドラマのモデルキットなのです。
プラモデルメーカーとして有名なRevelは昔々、
「AURORA」にも負けず劣らずのキャラクターキットを発売していたんですね。
この出来がまた現在でも通用する素晴らしいの一言なんです。(◎_◎;)
格好いいこのパーケージの主人公の三人がフィギュア化されていたとは何とも懐が深いというか奥が深いというか・・・・
う~ん・・・私が子供のころの人気ドラマで言うならば「太陽にほえろ!」とか、
当時の国民的番組の登場人物がインジェクションキット化されたようなものですからね。
遅くなりましたがその素晴らしい「デキ映え」を御覧あれ・・・👇
其々は全高20㎝くらいなので8分の一くらいのスケールでしょうか?
全体的なデッサンも素晴らしいのですがその全体像を引き立てているのが人形の命である「顔」の造形。
現在でもガレージキットとしても通用するデキではないでしょうか?
未見ではありますがRevelではあのビートルズのフィギュアキットが有名のようです。
これもまたフィギュアファンであるならばせめてメンバーの一人だけでも入手してみたいもの・・・
とこのキットを手にしてその念を強くした次第です。
造型にも3Dが導入され始めていますが、
映画のCGがそうであるように造形もアナログな職人技術でしか出せない「味わい深さ」は変わることが無いでしょうね。
私もしがない”自称”「原型師」の端くれである以上、
こうした「深い味わい」を出せるようになりたいものです。