昨年下半期の駆除報告・シロアリ編U様邸
昨年もシロアリシーズンはやはり忙しかったですが、
この冬まで相談案件は続きました。
かういう今月も実は1軒駆除依頼が控えています。
今回は小金井・U様宅です。
こちらはご自宅内にある納戸物置でのシロアリ発生と被害でした。
物置ですので単純な構造ですが2階まで伸びる食害は少々大きいものがあります。
床は土間なのでコンクリート・モルタルのスキマを縫っての侵入と思われます。
まずは被害箇所(むき出しのままの柱と土台)を穿孔します。
部分的には少々耐久性はどうか?と思われる範囲もありましたが、
居住も無く、柱土台などには殆ど「過重」がかからない為、
材木の補強・改修はありません。
薬剤を注入しますが、食害による内部の空洞範囲が広いと、
一定量の薬剤は外部に漏れてしまいます。
通常の住宅家屋ではないので、全体への薬剤噴霧は多少多めにします。
床下など閉塞された環境でない為に大気中に気散してしまうスピードが速いからです。
2階の屋根近くまでも被害があるため、内周回りの木部は全て散布します。
左よりの柱が2階屋根まで被害があった箇所です。(太い蟻道が見えます)
当然1階部分は念入りに薬剤を散布しました。
土台回りは約45㎝間隔でのドリル穿孔の後の注入を実施。
こういった入り口土間・コンクリート割れスキマも注入を忘れません。
意外とこうしたコンクリートの数ミリ割れを縫うように、
シロアリの蟻道が長く太く存在し移動に使用していたりもするからです。
建物の進化によりシロアリの被害は軽減していることは、
現場感覚として真実だと実感はします。
しかし高温多湿化という自然環境が日本で進んでいる以上、
地中で存在し生活しているシロアリは増えこそすれ減ることはないでしょう。