立川・Y荘・鼠調査
今回もご縁を頂いて間もない、NF建設様からの調査依頼を頂きました。
有難うございます。
という訳で、伺った先はとある古い木造アパートの鼠調査でした。
「区画整理」やら「耐震的対応」やらでこうした昭和の趣を残す共同住宅も、
今後ますます減ってゆくであろう事実は少々寂しいことです。
外観からの予想通り、侵入口は沢山ありました。
ガスなどの配管ですが、壁~床下へ通した周囲が経年と共に空いてきました。
最初からこの程度空いていたのかは怪しいものです。
モルタルなどで補修し無ければダメですね。
次はこれですが、一体何なのか分かりませんね。
これはアパートの玄関上に設置された「台所換気扇」の「開口」です。
おそらく最後に部屋を撤去された方が、換気扇も撤去してしまったまま、
封鎖も中途半端になったのでしょうか?
いずれにせよ、このままでは大型の害獣さえも自由に出入りしてしまいますね。
やはり「ハクビシン」や「猫」も入るかもしれません。
金網での封鎖が必要です。
他にも小さな侵入口はあれこれありましたが、問題はココでした。↓
さて何でしょうか?
各8世帯の部屋に設置された「戸袋」の中です。
下地材が取り付けられていないが為に、筋交いや間柱が丸見えです。
上部の黒い影のような箇所が「構造内」のどこへでも通じる「侵入口」です。
これを全て封鎖しなくては、前述した「小さな配管穴」などを封鎖しても無意味とすら言えると思います。
1か所づつの封鎖が非常に時間のかかる箇所なので、数も多い分、コストもかかってしまいます。
私は常に「駆除」の観点から「最善」の方策をお話します。
それがお施主様の視点からも「高コスト」と思われれば、どこに妥協されるかは、
結局私の口を挟める余地はありません。
最善の方策を選択して頂ければ、精度の高い駆除は間違いありませんが、
現実は様々複雑な問題や視点、過程をはらんでいることも間違いありません。