最近の害獣調査と所感
久しぶりにお仕事の記事を書きたいと思います。
そうですねえ・・・今年は比較的秋の深まりが緩やかなせいもあってか?
小動物の家屋への浸入や居住者との生活空間の距離の縮まりが遅いかもしれません。
要するにご相談件数の上昇もまだまだ緩やかということです。
昆虫も含めて、いや人間もそうかもしれませんが、
生物はみな気温や気候に正直なくらい正確なもので、
気温や湿度の上下変動でピタリと活動を止めたり、
また逆に活動が激しくなったりと目に見えてハッキリしています。
ですが最近は気温変動のリズムを外れた変動や、
人間の生活圏と自然環境の急激な変化もあり、
以前の傾向での仕事の予想は少々難しくなってきているかもしれませんね(;・∀・)
先日も自宅から30分くらいの檜原の国道でイノシシとニホンザルに遭遇しました。
近隣の方曰く「年々と距離感が縮まっているように思う」とのこと・・・
さて最近の調査案件を二件ご紹介。
昭島市のS様邸に伺った際のレポートです。
天井裏の徘徊音と居室でのネズミとの遭遇というご相談でした。
ボイラーの配管周囲からネズミが出没・徘徊をしているようで周囲にはパラパラとネズミ糞が・・・
お客様が応急処置で布切れを挿入されておりました。
☝う~ん・・・全体像をお見せ出来ず少々説明不足かもしれませんが・・・
台所の吊り戸と壁の空間・・
吊り戸の裏側は最初から最低限の下地材のみで済ませているようで、
裏側はどうやら壁裏の空間へ出入り可能かもしれません。
建築上「問題」はないので「見えない場所」は簡単に済ませる・・・
というのはよくあることで必ずしも悪くはないと思います。
ただ我々の「あら捜し的」お仕事視点からするとダメなんですよね・・・(-_-;)
続いて外周回りです👇
こちらは建築特徴による典型的な侵入空間が点在しています。
このタイプ☝ですね・・・
間違いなくこうしたタイプの構造は年々減少はしているはずですが、
今年の調査案件でははなぜか多いようです。
下から覗いてみると・・・
右からは壁空間へ・・・
真ん中からは配管スペースがありやはり壁~天井裏へ移動可能のようです。
こちらはこうした基礎から壁空間が前方へ持ち出され、
底にフタが無くポッカリ空いた範囲が非常に多いのです。
このようにしたから覗くと、大型の小動物さえも出入りできるような空間が、
恐ろしいくらいに口を広げて待っているようにわたしには思えてなりませんでした・・・(;’∀’)
あと十年もするとこうした構造のままの住宅も殆ど無くなっているかもしれませんね。
次もネズミの調査で伺った八王子のH様宅です。
こちらもやはり同じような構造を持つ住宅でした。
高角度からの撮影と「物干しざお」があるためよくわからないかもしれませんが、
やはり前回紹介の案件と同様に壁と地面に空間が空いたまませり出している構造です。
下から覗くとご覧の通りです。
通気口はもちろん金網封鎖は必要ですが、
それ以前に手前に金属板などでぐるりと侵入止めをして、
下に潜り込めないようにすることですね。
では次回は工事案件の紹介です。(@^^)/~~~