最近の床下・シロアリ調査あれこれ
季節はただいま「シロアリ」の最盛期突入といったところです。
シロアリが巣別れの為に栄巣から羽蟻として飛び立つのがこの時期。
関東ではほんの短い一時なのですね。
多少の差こそあれ、大体4月末頃~5月中頃が中心です。
この時期の羽蟻の飛翔を見逃すと、
シロアリの危険を感じることはなかなかありません。
最も家屋の耐久性に異常を感じるようになってからでは重症ですが・・(-_-;)
今年もいろいろと調査のご依頼を頂き有難うございます。
特に偶然もあるでしょうが、当方の傾向性として感じるのは、
床下を調査したくても「床下に潜れない!」御宅が多すぎること・・・・
「点検口」や「収納庫」が無かったり、「床下が低すぎ」たりと多いのなんの・・・(´;ω;`)ウッ…
今回は最近の調査を幾つかレポートします。👇
まずは小金井市のS様邸。
お伝えした「羽蟻」の確認されたとのことでした。
潜ってみますと床下は比較的きれいな様子・・・
床組みも変色やカビ、当然「白蟻食害」もなく普通なら白蟻は侵入しにくいのだが・・
浴室に近づいて「なるほど・・やはり・・」でありました。
正面は浴室の土台です。
どうやら100%漏水による「白蟻誘引」に間違いなさそうです。
写真真上の床下も湿気と漏水の延長からか、床板裏側が黒ずんでたわんでいますね。
真っ黒く見えるのは「蟻土」と呼ばれる白蟻侵入の痕跡の一つ。
湿った土と傷んだ木材成分とで構成されていると思われますが、
この中にも確実に白蟻の生息は間違いありません。
木材の表面がカパッと取れると中味は予想通りのこの有様・・・(´;ω;`)ウッ…
ウジャウジャと白蟻が徘徊していました。
早急な駆除は勿論ですが、お客様と被害の状況によっては浴室の交換工事に発展せざるを得ない場合もあります。
今回の状況も最終的にどのようにされるかは、
このお住いを大切な財産としてどのようにご活用されるか?というような視点から、
お客様が見直すことが最も大切と言えるでしょう。
次は賃貸・S様邸ですが、一度調査に伺い「点検口」がなく床下調査が出来なかった為、
新規に「点検口」を作成されての再調査です。
しかしここでも二度目の立ち往生をすることになります。
さて覗いてみますが・・・
ヒドイ・・・( ノД`)
床下が汚水で充満していました・・・・
作業はおろか作業も当然出来ない状況です。
おそらく床下の配管に支障が発生して溜まったものと思われます。
まずは漏水の原因を解決してから「水抜き」をして頂かなくてはなりません。
さすがに「水抜き」した後も床下への侵入は躊躇したくなりますね・・・(◎_◎;)
当然というか「コバエ」や「うじ」の発生も見られましたから・・・
白蟻の駆除をする前に衛生消毒をしなくてはなりません。
何より私自身が侵入したくありませんもの・・・
消毒もせずに劣悪な環境下に侵入することはお客様へも「危険意識の啓蒙」になりません。
とにかく今年はこうしたやりがいも多いが、一筋縄ではいかない案件が多いなあ・・・