調布市・N様邸・害獣駆除対策
今回は調布のN様でお世話になっている「害獣駆除対策」のレポートです。
こちらも前回のレポート先と同様に時代のついた木造住宅です。
お住まいを丁寧に利用されてはいても、
どうしても「劣化に気が付かない」ことがあります。
我々のように住宅・建築に携わるからこそ「品質」の良い状態が分かりますし、
またそれを常時維持することに注意と意思が働きます。
しかし普通に住んでいるだけではそうはならないと思いますね。
今回はそうした例の一つでした。
お隣との境が擁壁で囲まれており、ご自身で壁の見えない完全な死角範囲が全体の半分くらい・・・
そうした中での調査~駆除をきちっと実施しようと思えば、それはそれは大変なこと・・・
色々とお話合いとご理解頂き、出来ることから進めてゆくことにしました。
まずは例のように三か所の点検口より「トラップ・無毒餌」の設置から~👇
外部封鎖を着手しますがどこまでやってよいやら・・その都度手を止めて思案・・・
屋根周りの不穏箇所をこうして金属板を工夫加工してアチコチに封鎖設置。
たぶん今回の「天井裏異音」はここが本丸か?と👇エアコンダクト穴
穴の近くのエアコンホースにビッシリとネズミの足跡が付着しています。
近くに転げ落ちたパテの塊がありました。
今回は年の為、①防鼠パテ⇒②金網⇒③コーキング止めの手順で封鎖します。
厳しい西日が直の為か、板壁そのものと塗装もだいぶ剥げたり捲れたり・・・
それも普段目にするところではない為にご相談者様は気が付きませんでした。
こうした小さな箇所を見ても壁面の傷みが伝わってくると思います。
私としては「ネズミ」のお悩みも重要なのですが、
こうした躯体・構造体の傷みにつながる劣化の方がもっと重要に思えてしまします。
これらの件はいつも誠実にご相談者へご報告しています。
やはり増改築が多いのも特徴でアチコチに死角めいた箇所が点在👆
こうした☝の軒天スキマも昨年これで苦しんだ御宅がありましたから・・・
念のためコーキング充填だけはしておきます。
相手は「かじる」のが最大の武器の相手ですから・・・
なぜか位置関係が不思議な「戸袋」が・・・
全く不使用の為「承諾」頂き「戸出し口」そのものを板で閉じてしまいました。
こうした隙間👆は業者によっては素通りかもしれません。
「痕跡があるところのみ」、「過去経験した侵入例」が封鎖対象だからです。
それ以外は各自業者の「プロ意識」などに寄与してしまうというのが実際です。
業界裏のようなお話ですがA業者さんは「ココは危ないかも」と思えば封鎖しますし、
B業者さんは「これなら大丈夫」と思えば手を付けないでしょう・・・
予算にも反映しますからどちらがどうとは一概には言えません。
職人全体が恐らくそういうものなのでしょう・・・と思います。
同じ対象でも出来栄えは人によって異なる・・というもの?
私はとにかく「疑ってかかる性分」なので、
可能な範囲で許す限り極小の穴やスキマでも埋めないと気が済みません・・・(;^_^A
技術不足をそれで補っていると思っています。
横道にそれましたがこの日は最後に床下を点検すると・・・
台所側の点検口で一匹捕獲されておりました。
この時点でおそらく7割程度は封鎖してきたつもりなので、
この捕獲は今後の封鎖仕事への大事な参考になるのです。
さて今後は封鎖困難な範囲へと作業は移動してゆくのでした・・・(-_-;)