一つの生命
考えると私は毎日のように「害虫」と銘打ち多くの生命を抹消しています。
それを生業にしているので「しかたがない」とあまり考えないようにはしています。
それでも日々簡単に世界中のリアルなニュースが気軽の入手出来ると、
「本当は人類が一番の害虫・害獣なんだがなあ・・・」とため息が出ることが多い昨今です。
次々と繰り返される無常の殺戮と環境破壊・・・絶滅していく多くの生物・・・
動物・哺乳類好きの私にとって、大型哺乳類の減少~絶滅はとても哀しい・・・( ノД`)シクシク…
最終的には人類が人類を・・・そうならずとも、
多種多様な生物共存が無くなり、地球上には退化した少ない人類のみの生息になるのかあ・・・
幼いころから映画や漫画などで幾つもそうした未来のメッセージを教授してきましたが、
まさかそうしたSFがこれほど現実味を増すとは思いもよりませんでした・・(◎_◎;)
くそ真面目な話題で恐縮ですが、
丁度こんな時に一つの生命の息吹を目の当たりにしたので紹介しようかなと・・・
それは暗くなりかけて仕事から自宅に戻った庭で見かけた「セミの幼虫」でした。
よく見かける「抜け殻」ではありません。
たぶん土中から抜け出したばかりの幼虫でしょう。
そして成虫に羽化する為に手頃な場所を物色していると思われました。
色艶もよく何となく成虫の羽のようなものが「透けて」見えるようでした。
一般にセミの幼虫は幼虫として土中での生活が6~7年・・・成虫になり一周間と言われます。
ですから土中から成虫に羽化する時間はおそらく12時間以内ではないでしょうか?
その短い時間に遭遇することはめったにありません。
運が悪いとその12時間以内に「鳥獣」に捕食されてしまうことも多いでしょう・・・
思わず「がんばれ!」とその動きに見入ってしまいます。
きっとこうしてライトを照らして観察されているのもセミには「ストレス」かもしれませんね。
そっとしておいてあげようとささやかな「祈る思い」を捧げ観察を中断しました。
「羽化」の場面だけは見たいと思っていたのですが、
ダメですね・・
日頃の疲れで寝入ってしまい、気が付いた時はどうやら無事に「羽化」した後・・・(^^ゞ
張り付いていた植樹の地面にコロリと「抜け殻」が転がっているのでした。
残念ではありましたが無事に羽化出来たことに一抹の安堵感がありました。
我が家の庭の植樹にはなんと「アシナガ蜂」の巣も数か月前からあるのですが、
未だに撤去しないでいます。
勿論家族も知っておりますが「研究的側面」という大義名分の裏では、
やはり出来ることなら距離を置きつつ共存出来ればいいかなと・・・駆除業者がダメですかね?(◎_◎;)