最近の調査案件②国立市・Pビル・大田区M様
引き続き最近の調査案件を紹介してゆきたいと思います。
最初は国立の店舗ビルにおけるネズミ駆除調査です。
ビルや集合住宅の場合は関係者が多くなり、調査~見積~決断までがどうしてもかかります。
もちろんそうでないケースもありますがこれは仕方がありません。
ましてや近年のコロナ過や事業形態や産業構造の大きな変化、そして不況などから、
判断、決断が遅れがち、鈍りがちなのはやむを得ないところかもしれませんね(-_-;)
ただし利用者や入居者の方にとってはなかなか放ってはいられないことも確か・・・
1階店舗の事業者の方は昼間からうるさいネズミの徘徊音で悩まされており、
店内の高額商品が直接被害にあっては・・・と思われているご様子。
広い店内に天井点検口は一か所しかありません。
狭い外周を確認してみます。
V字に擁壁で境界が仕切られているのが分かると思いますが、
限りなく狭い・・・( ノД`)シクシク…
一番気がかりな箇所を手探ります☝
ズブズブと手の甲が水切りの内側へ入ります。
ミラーが汚れていてよく見えませんね~すみません・・・
鉄骨造の建物には多いのがこうした水切り内側からのスキマ侵入です。
建物外周回りは長く、ずっと確認を続けます。
この「流れ」に沿ってずっと空間が存在していることになります。
以前何回か紹介したことがあると思いますが、
この内側から金網なり金属板を挿入、装着する必要があります。
真上から見て水切りの切れ間がありました。
パックリと割れていたりボッコリと空いている可能性も・・・・
正面はセメントを重ねていますが死角になる左右部はポッカリ空いていました。
古い建物ですのでまだまだ可能性はあると思いますが、
まずはこうした下回りの封鎖と内部からは「捕獲」などの作業を平行して進め、
しばらく時間をかけて絞り込んでゆくのが正攻法だと思われます。
次は久しぶりに大田区のM様での害獣駆除調査です。
下町には下町での特徴や厳しいハードルが存在します。
その全てを一言で片づけてしまうなら、やはり「古い」という言葉でしょうか?
下町でもリフォームは盛んなので綺麗な町並みも多いのですが、
建て替えが困難な地域の為に「構造体」(骨格)などは変えない(変えられない)で、
きれいに住みやすくするのが殆どです。
そのために古いままの死角がそのまま残っているということですね。
こちら様もそうしたハードルをどうクリヤできるだろうか?と考えながらの調査です。
天井裏の「ガリガリ」音の為にまず浴室天井裏を覗いてみます。
ネズミ以上の動物の足跡が複数付着・・・
どうも下から登ってきているようにもとれます。
それだけではありません・・・
ネズミの糞も散乱していますね・・・
時期を違えどあれやこれやが入れ替わり立ち代わり「出入り」していた模様(^_^;)
浴室天井裏の断熱材もこのように表面が破られていますが、
非常に狭い為に奥を覗くことは残念ながら出来ません。
移動通路の一つかも?・・・
もう一つ別の天井点検口を覗きますが・・・
ご覧のようにかなりひどいことになっていました☝
狭い天井裏の断熱材は広範囲で破られたおり、
永い事「栄巣化」していたことが伺えます。
がしかしこれだけでは現在の侵入~徘徊相手が「どいつ?」なのか特定が出来ません。
こちら様の問題点は「外部」からの侵入経路が見当たらないこと・・・?
えっ?て感じですが・・・
一部建物の構造がお隣とくっ付いているいる為(渡り廊下のようになっている)、
ご依頼者様側から出入りしているのではない可能性があり、
また床下点検口も皆無の為、床下経路も未見・・・という悪条件が重なっているのです。
このどうされるかは未定ですが、
真っ先に「床下点検口」を作成することをご提案させて頂きました。
害獣駆除といっても一筋縄ではゆかない案件の方がもはや圧倒的かもしれません。(;^_^A