昭島市・Yアパート・ネズミ駆除・床下調査
今回も三年前に外回りのみの出入り口を封鎖した古いYアパートの入居者様からのネズミ被害です。
集合住宅は建物を構造体としてとらえた場合、
どうしても一戸なのですが内部は壁も床下の基礎も仕切られており、
キチンとした対策を施そうとすると幾つも制約が発生します。
一部屋一部屋の入居者の都合に合わせて小刻みに作業する為、
遅々として作業が進まないことが殆どなのです。
ですからどうしても内部構造や入京者と絡まないで、
外側から出来ることだけで経過観察(様子見)に移行する場合も多いのです。
今回もそのケースでしたが、幸い1Fの一部屋が空き家の為に床下を拝見することになりました。
いつもように床板を開口して潜ってみます。
潜ってみてまず幸いでホッとしたのは、床下が端から端まで繋がっていることです。
写真で見える四角い小さな光は端の「基礎通気口」の採光です。
我々が仕事する立場だけで言わせて頂くと、
一か所の入口から床下全てに通じることが出来るのは本当に助かります。(^^)v
がしかし北側に侵入するに従い雲行きが怪しくなってきました。
なんだか残材ゴミは多いし、床組みへのカビが極端に多くなってきましたねえ・・・👇
いかにもネズミが好みそうな雰囲気です・・
そして恐る恐る床板へ目をやると・・・👇
カビが・・・・(◎_◎;)
半端じゃありませんねえ・・・
もうカビというより立派な「腐朽」で侵されているようです。
その証拠がコレ👇
触っただけでポロポロと崩れてきました~
コルク状態、いやいやコルクはこんなにポロポロではありませんねえ・・・
とにかくこの周囲だけは潜っているのさえ正直チョット怖い気がします(~_~;)
これもその最たる証拠!👇
分かります?束柱と大引の重なり合う部分が重みで潰れているではありませんか!
床もアチコチが傾いているかもしれませんね。
う~ん・・・見過ごしたくても目に入ってしまう性・・・ご報告だけは誠実というものです。
その奥の水回りの荒れ様がまた予想通り酷いものがありました。
ある一室のコレはトイレ👇だと思います。
配管回りが長年のネズミの出入りと徘徊で真っ黒!
外国ホラー映画の地下道みたいな趣です・・・(゚Д゚;)
玄関下もこんなカンジです☝
経年劣化か?床組の傷みからくる重みか?はたまたネズミの喰い破りか?
土留め板の周辺は完全崩壊しておそらくココもネズミの出入りに利用されていると思われます。
アパートだけにこうした配管沿いのスキマ穴が多数見つかります。
これから御相談ですが今回はこうした床下関係の通路を遮断しない限り、
アパートのネズミ対策は解決するのはおそらく困難でしょう・・・
直接私の仕事ではありませんが、
併せて床組みの交換などをお世話になっているO工務店さんなどに御相談するようです。
昨年も多くの共同住宅を手掛けさせて頂きました。
大家さん、オーナー様のご苦労やリスクは如何ばかりかと思いますが、
キチットしたご入居者様方の為に少しでも建物の安心・安全に貢献したいと思います。